この週末はきらめきの時間でした。
諦めきれず無理矢理飛び立った東京へ。
目指すはケネス・マクミランの名作《コンチェルト》《エリート・シンコペーションズ》そしてマーゴ・フォンティーン生誕100周年記念の演目フレデリック・アシュトン振付《レ・パティヌール》からなる、ーMIXED
PROGRAM ーby小林紀子バレエシアターを観にです。
あまり上演することの無いプログラムですが、これを見過ごしてしまう事が出来ましょうか。
振付のみならず美術&衣装までもがきちんと再現されています。素晴らしいしはず!これは楽しみ!
以下
感想と感動。
《コンチェルト》はマクミランの奥さまデボラ・マクミランの美術。
※「抽象的なひとつの部屋を作品の美術として選びました。部屋にある長形の窓の向こう側には自然主義的世界があることを示しているのです」
水彩画のような背景とトーンの違うブルーレオタードのダンサー達との調和が心地良かったです。静かで幾何学模様のような印象でした。
見事なシンフォニック・バレエです。
織りなす名場面パ・ド・ドゥはファンが多いでしょう。
《エリート・シンコペーションズ》は美術・衣装イアン・スパーリング。彼はかのフレディー・マーキュリーの衣装デザインも担当していたそうです。というならば、大いにうなづけます。
※『イアン・スパーリングがデザインしたカラフルなストライプ、矢印、星やボタンなどのペイントで彩られたボディタイツ(中略)12人編成のバンドが演奏するラグタイムのリズムが20世紀初頭のアメリカのダンスホールを彷彿させる』とパンフレットにある通り目の前に文句なく楽しいパレードが繰り広げられる訳です。スーパーテクニックで軽々とこなさなければウィットも洒落っ気も醸し出せませんから、小林紀子バレエシアターの面々はとても達者でらっしゃいました。
しかしカップルパートが4つもあり、やや食傷気味。やはりパンチの効いたものは引き算の発想がありがたいです。
衣装・装置提供
バーミンガム・ロイヤル・バレエとありました。さすが。
そして憧れの《レ・パティヌール》
当時マクミランがフィギュアスケートに夢中だったことから発想を得た、とどこかで読んだことがありました。銀盤をくるくる
廻ったり、夢のようなワルツを滑るチャーミングな振付です。
プログラムノートから。〈夜、雪が美しく降り積もった広場に、チャイニーズランタンが灯り〉との説明通り、緞帳があがった瞬間、濃紺の景色に真っ白いアーチをくぐり抜けてスケートを楽しむ人々の鮮やかなドレスやマフの色、極彩色のランタンが笑うように灯っていて最初からはっとしました。自然に頬が緩むんです。どんどん夢中になりました。
またこれも特筆すべきはステイジド・バイ(振付指導)アントニー・ダウスンとありました。
正しく、忠実に、引き継がれていく。
何度も言いますが、素晴らしい。
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私の興奮覚めやらぬ気持ちを.スッとクールにひく緞帳がまたにくい!
まろやかなワインと、いつまでも弾けるシャンパンと、芳醇なスコッチのような3題にブラボーでした。
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ただこの終演後、私は台風に翻弄されるのですが、それもまた一興です。ご心配をおかけした皆さま、無事です
(ちなみにちなみに。
いつかパティヌールがやりたいなぁと思う気持ちが抑えられず、子供達の作品を作ったのも思い出。)
(ちなみにちなみに。
エリート・シンコペーションズのThe
Cascadesを先日の発表会でプログラミングしようとしたの。)
また。いつか。
※は公演パンフレットより引用