オリジナル作品 解説

教室のオリジナル作品を写真とともに振り返ります♪(不定期更新)

Repertory Archive


2015年の舞台から 

ブラン組曲

 
同年発表会に並べたDAZEDが大人っぽい作品だとしたら、ブラン組曲はまさに”生徒のためのエチュード(練習曲)
第1楽章から第8楽章まで、年代にあった課題を丁寧に取り組んだ作品。スピーディーな、男性ソロバリエーションが切れ味の良いアクセント。
初々しいカップルによる”初恋のパドドゥ”は独立して、再演したいもの。
2015年第12回発表会。
©テス大阪

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2015年第12回発表会。

オペラ(オペレッタ)から耳馴染みのある曲ばかりを10題選び、耳からも目からも愉しめる作品。
厚みのあるオペラと、身近なTシャツ&ジーンズが〈初夏の乾いた風をオペラに寄せて〉のテーマをマッチングさせている。
ダンサー達が舞台を颯走する、胸のすくような気持ちよさ。
突然テーマを変えて現れる赤いドレスの女は”ポーギーとベスより サマータイム''。
終盤 履いているヒールを脱ぎ捨てる仕草は英映画『イン・ハー・シューズ』よりの流れ。

※『イン・ハー・シューズ』は、靴を女性の人生になぞらえて、自分探しをするというストーリー。

ー私達は何度もすりむいて、自分だけの靴を見つけるー
 
photo©テス大阪

 参考演奏

唇は黙して/メリーウィドウより(レハール

サマータイム/ポーギーとベスより(ガーシュウィン)

ちなみにメロウな曲調から想像し難いですが、赤ん坊をあやして寝かしつける子守唄らしいです。

 


2006年第4回発表会。アコーディオン奏者の かんのとしこさんをお迎えして、生の音を楽しむ初のチャレンジでした。11もの音楽の玉手箱から、個性豊かなシーンが飛び出しました。最後はアコーディオンを囲んで、皆んなで大円団のうち幕がおりました。

 

"プレイタイム"と並ぶ、田島バレエの代表作のひとつです。

 

『木々のあいだを追いかけて、小鳥もリスも栗拾い。イガをそっと持つ、マロニエの実を見つけよう。 リュクサンブール公園に、すみれ色の夕べが落ちるころ 囁くように〜mur mure〜アコーディオンの音色が届くよ。』(パンフレットより)
photo:©テス大阪

参考演奏おばけのワルツヤン・ティルセン映画”アメリ”からセレクトした”おばけのワルツ”。音楽を担当したヤン・ティルセンのデビュー盤”La valse des monstres”(1995)に収録されています。

 




2001年のスタジオパフォーマンスで披露した作品。ベビー科から大人まで、ほとんどが初舞台、という「フレッシュさ」をテーマに、カレンダーを綴るように小品を並べてみました。

 
音楽も、”ゴリウォーグケーク・ウォーク、GONTITIなど多彩にカレンダーを彩ってみました。田島バレエとしては記念すべき第1号作品。のちに2002年第1回発表会で上演したスノーフレイク・シンフォニーは、同作品からの派生作です。
 
銀盤を輪舞したり、駆けっこ競争したりの冬の1日を切りとったもの。お馴染みのL・アンダーソンの”そり滑り”から始まる幕開けは、贈り物を抱えたサンタクロースも登場。雪煙のような、粉雪のような銀の粉が舞い散るなか 冬の1日は緞帳を閉じました。
photo:©JVS

参考演奏そりすべりアンダーソン/1948

この音源では作曲者自ら指揮しているようです。

参考演奏ゴリウォーグのケーク・ウォーク(ドビュッシー

/1908組曲”子どもの領分”第6曲。(音源は作曲者自身の演奏です)


 
モンマルトル
 
モンマルトルの石畳み
モンマルトルの丘
モンマルトルのアパートメント
モンマルトルの八百屋さん
 
タッタッタッタッ♪
足音に追いかけられて、坂道を転がるビー玉のような作品を振付けました。
ベレー帽の似合う小さな女の子達と、マドモアゼルのために。
 
2017年第13回発表会で初披露です。

2005年第3回発表会。小品。

 

その昔、アメリカは黒人文化の間で流行ったリズム(ダンス)。あるコンテストの賞品が、ケーキだった!
そんな自由で可愛い雰囲気が出せればと、トウシューズデビューしたばかりの子供達に振付けた小品。子供達のちょっと生意気な感じがとても可愛い。
photo:©テス大阪

ワンポイント音楽史”ケーク・ウォーク”とは、アメリカ南部のプランテーションにおいて、アフリカ音楽との融合で生まれたリズム及びダンスです。ヨーロッパに伝わって大流行したほか、アメリカではジャズの起源のひとつになったと言われています。ドビュッシーが楽曲に取り入れた当時は最先端のリズムでした。 


大人のために振り付けた小品です。

 

何度かの再演を経て、2005年第3回発表会に登場。マンドリンを片手に、細かいステップ。大人にぴったりのチャーミングな作品。

ワンポイント音楽史"マンドリン"は17世紀初頭、オペラの隆盛を迎えていたイタリアで生まれ、腕のいい楽器職人たちが技術を競いました。ヨーロッパに広まり、オーケストラ楽器として、また、恋人の窓辺で歌うセレナードの伴奏楽器として、用いられていきました。


プロコフィエフの美しくチャーミングな旋律に乗せて、キャラクターシューズの1曲。マンドリンの男女を中心に、ヨーロピアンな香りを。

2015年第12回発表会。小品
photo©️テス大阪

解説:オーバード(プロコフィエフ)バレエ『ロミオとジュリエット』第3幕 第3場 : ジュリエットの寝室の楽曲。オーバードとは〈朝の唄〉と云い、夜明けに別れる恋人たちの、あるいは恋人たちに関する詩または歌のこと。 さらに、「夜明けに関係する・夜明けに付随する・夜明けを喚起させる歌曲または器楽曲」とも定義されています。

 


2006年第4回発表会。初トゥシューズ生のための小品。”エトワール”いつか一番星になって、と願いを込めて。

photo©テス大阪

2006年第4回発表会。初舞台の子供たちのための小品。不思議の国のアリスのシーンに出てきそうな、衣装でパレットのように色彩豊かに。

 

photo©テス大阪

 


2006年第4回発表会。ご存知L・アンダーソンの楽曲を弾けて、弾けて、アグレッシブに!クラシック作品が並ぶなか、ホッとなごむ洒落た小品。

photo©テス大阪

2005年第3回発表会。子供と大人による小品。のちにソワレ・ド・ブランとして、再演を重ねる。宵の始まり、夜会を待ちわびて…。

photo©テス大阪

オルゴールが華奢な音色を奏でる、コロコロと唄うように、弾けるように。初舞台の子供の小品。2006年第4回発表会初演。

©テス大阪

2009年第6回発表会。小品

 

トゥシューズビギナーのための大人作品。扇子を小粋に使って!スカートを跳ねて!音楽もステップも楽しい作品。
太陽の国スペインに咲く大輪のマグノリアの花のように。
タイトルは映画”マグノリアの花たち”からイメージして。マグノリアは和名/モクレン
©テス大阪

L・アンダーソンの名曲の数々をパッケージしたバレエコンサート作品。2008年第5回発表会。ピチカート、レガット、ワルツまで偉大なる作曲家に憧憬をこめて。
©テス大阪

  参考演奏Plink Plank Plunk , 舞踏会の美女

 

あまりにも耳馴染みのある楽しい楽曲の数々。タイトルにも遊び心あり、ロマンティックでもあり。

 

トゥシューズを脱ぎ捨てて、チュチュから脱皮して。思いのまま、自由に泳いだ(踊った)作品。

 

偶然出会った1枚のCDをきっかけに、音楽の洪水と共に振付けが進みました。タイトルのLITTLE FRENCH SONGを含む7つのフレンチボサノバは、どれも個性的。J・バーキンをイメージした、退廃的なものから、ウエストサイド物語さながらのシーン、シンプルに跳ねるかけるムーブメントが楽しい曲など。
中でも息をのむほど美しかったのが、幼な子を慈しむような親子を描いた”ララバイ”。新しい生命を抱え、子供達と家路へ帰る絵は 誰もが持っている愛しい時間。
思いついた振付けと、踊る人に加え、白い床を用意してくださった舞台スタッフさん、勇気を持って遊んでくださった照明さん。
白の力強さにより、成功した作品といえます。
2014年第11回発表会。
photo©テス大阪
参考演奏  :〜Le Pingouin(カーラ・ブルーニ/2013)4作目のアルバム「little french songs」からの1曲。花も実もあるカーラ・ブルーニの音楽。フォーク・ギターを中心に綴られた本アルバムはどれも耳に心地よいです。

2004年第2回発表会で初演。田島バレエらしい作品のひとつ。
 
ジャック・タチの”ぼくの伯父さん”や”アメリ”などの映画音楽を詰め合わせ、大人も子供もチャーミングに!コケティッシュに!と、遊んだ作品。
 
黒いミニスカートに思いおもいのスカーフを首に巻き、表情豊かに踊りました。チャールストンのステップではウィットに富み、シャンソンでは哀愁を、タンゴでは情熱的にと音のストーリーに挑戦しました。
  
以降、田島バレエのステージではレパートリーとして、オープニングを飾ります。
 
プレイタイムとは、前述のジャック・タチ監督の映画のタイトルより。オマージュをこめて。
photo:©JVS

スターズ&ストライプスより〜第1・2・3・4キャンペーン

 
”スターズ&ストライプス”の有名なグラン・パ・ド・ドゥと第5キャンペーンに、4つのパートを振付け2011年第8回発表会の幕あきを飾った作品。作曲家スーザの勇敢で愛国心に満ちたマーチのリズムと共に、一歩ずつ前進。ベビー科から、大人クラスまで全員で”星条旗よ高らかに”
それぞれのパートはのちの舞台でも、独立して上演。文句なく楽しく!文句なくハード!
©テス大阪

 

タランテラ/毒蜘蛛(タランチュラ)に噛まれた時に解毒させるために激しく踊ったという。
そんな恐ろしい雰囲気はなく、タンバリンを打ち鳴らし元気に快活に子供達が大好きな作品。 
2015年第12回発表会。小品。
©テス大阪

2005年第3回発表会。小品。

出演者全員によるデ・フィレ(お披露目の行進)のプロローグのような小品。
幕開きに満天の星空の中を、くっきり白の天使達が浮かびます。子供達が流星のように走り抜けました。
photo©テス大阪

2005年第3回発表会。小品。

 

同発表会でプログラムに並んだ"ケーク・ウォーク"とはまったく異なり、鍛冶屋のリズムと時計の規則正しい拍が、心地よく。また、面白くもある小品。

 

三角帽子の子供たちが時計塔から顔を出しそうです。

photo:©wikipedia

参考演奏

ウィーンの音楽時計コダ-イ/1927)ハンガリー民謡の収集で知られたコダーイの作品。


甘くカラフルに並んだ洋菓子マカロンのように、ベビリーナ達が踊ります。小さな子供たちのための小品ですが、衣装はシックに上品に。初舞台生のデビュー的作品。

 

参考画像手回しオルガン

木のぬくもりの伝わるやわらかい音色が舞台をいろどりました。photo:©wikipedia


2014年第11回発表会。小品。

 

ストリートオルガンで奏でる"夜のヴァイオリン"。ダンディーな手廻しオルガン奏者と淑女たちのダンスです。おとなクラスのためのナンバーです。
photo©テス大阪

参考演奏夜のヴァイオリン(カサーレ アンドレア ビクシオ/1935「ティノ・ロッシ」のフランス語版が大流行したこの曲ですが、原曲はイタリア語のタンゴです。田島バレエの舞台では、バンドネオンによるアレンジを使用しました。
 >>イタリア語版  >>フランス語版 

参考画像バンドネオン

タンゴの演奏でよく耳にする音色です。ノスタルジックな響きと、蛇腹をはさんだ両側の「ボタン」が特徴的ですね。 

photo:©wikipedia


2004年第2回発表会。

 

鮮やかなパイナップル色のチュチュで、踵を踏み鳴らし、元気な子供達のための小品。

初舞台の子供達のための《オルゴール》という、可愛い作品。

ストリートオルガンの懐かしい調べにのせて、ドキドキの舞台への第1歩でした。
2015年第12回発表会。小品。
photo©️テス大阪

異国の港町からやってきた、潮の香りとともにやってきた。跳躍を多用した振付けに、子供たちも喜んだ小品。2006年第4回発表会初演。


のどかな田園風景が広がる小品。

麦の穂先のお喋りが聞こえるかな?2008年第5回発表会。
    
photo©テス大阪

おとなのサイズ感が魅力たっぷりの小品。大きな羽扇子、広がるドレスの裾は、ドラマティックな仮面舞踏会”マスカレード”の香りを切り取ったよう。

2006年第4回発表会。
photo©テス大阪

2009年第6回発表会。小品。

白いパラソルの下でかくれんぼしたり、スキップしたり。初舞台のベビリーナのために。
photo©テス大阪

支度を整えてボーイ&ガール達、旅の始まりです。

バービー風の美人ガイドさんが点呼をとります。
写真©テス大阪
#1 〈MY FAVORITE THINGS〉 トランクに'お気に入り'を詰め込んで!さあ、出掛けよう‼︎目指すは世界一周旅行。
#2  〈ビーチ〉 波の音に誘われて。避暑でまどろむ水着の少女たち。ノスタルジックな雰囲気で。飛び入りフラダンスの美女も。
※こぼれ話♪....スタッフ下見で見学のママ達に気づいた舞台監督さんの一言で、急遽フラガールとして出てもらいました。
#3  〈スケート場〉 銀盤を舞う冬の国にやってきたボーイ&ガール。
#4  〈フレンカンカン〉 旅の締めくくりは、レビューの本場 巴里!子供たちらしいムーランルージュで、華やかに総踊りです。
2011年第8回発表会
参考演奏:MY FAVORITE THINGS(ロジャース作曲/ジュリー・アンドリュース)

邦題「私のお気に入りミュージカルサウンド・オブ・ミュージック』(1959)のうちの一曲。映画では、を怖がる子供達がマリア先生(ジュリー・アンドリュース)の部屋にやってくる場面で歌われる。また、マリア先生がトラップ家に帰ってきたときにも歌われる。

ジャズスタンダード・ナンバーとしても知られ、ジョン・コルトレーンなどによってカバーされている。(Wikipediaより)

 

写真©テス大阪



 

◆このコーナーについて◆

公式サイトリニューアル1周年を記念して開設したコーナーです。

※※「オリジナル作品」は、バレエ作品として全くのゼロから振り付ける場合もあれば、すでにバレエとして上演されたことがあるメロディーに新しく動きを与えて構成することもあります。


文具のアイコン:ヒバナ


田島和実バレエ・ストゥディオ

TEL/FAX: 0797-86-7312

E-mail: tajima.ballet@gmail.com