笑うポートタワー 滲むポートタワー

5月の神戸はGW中に行われる神戸コンクールに挑むバレエ女子&男子達の姿が風物詩のようです。
いつの間にか老舗の大コンクールになっています。
期間中、生徒達も観に行き感想をくれました。予選から決戦まで出かけた勉強熱心さんも。
コンクール会場の熱気に当てられたて"めまいがしました"という感想がとてもうちの子らしいw
彼女曰く「客席でワクワクしたりうっとりするバレエが好き」らしいです♪
でも、ひとつの目標を通過点に研鑽する姿は美しいです。エントリーの皆さんそして先生方お疲れ様でした。

そんな期間中、街なかでシニョン姿の娘さんを囲んでパパ&ママのバレエ一家を見かけました。コンクール遠征にかけて旅行も兼ねるというパターンでしょう。
夜もとっぷり更けた中突堤はポートタワーを見上げてボソボソ。家族の影絵は近く寄ったりはしゃいだり。下から見るポートタワーの迫力に感嘆しているのか、コンクールに向けて決起しているのか。
どこでもあるバレエ少女とご家族の風景ですが、ふと私も保護者の方の協力とご理解を思い出し何となく改まった気持ちになりました。そして神聖な気持ちにも。
本当にひたむきで尊いですよね。

タワー下のそれぞれが見上げる想いを知ってか知らずか、朱色のボディーがゆらりと夜に滲んでポートタワーが笑っているようでした。