オリジナル作品紹介№9

このたびの九州地方における豪雨災害の1日も早い復興をお祈り申しあげます。

じめじめ。
あいにくの七夕は、今年もすっきりと天空の恋人達を逢わせてはくれないようです。

そんな気だるい天候に似合いの音楽。
カランとソーダ水の氷が溶けそうなフレンチボサノバを頼りに、無垢な作品をつくりました。

気まぐれ更新のoriginal workを、今週は立て続けにご紹介です。だから、気まぐれです。

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LITTLE FRENCH SONGS

 
トゥシューズを脱ぎ捨てて、チュチュから脱皮して。思いのまま、自由に泳いだ(踊った)作品。
偶然出会った1枚のCDをきっかけに、音楽の洪水と共に振付けが進みました。
タイトルのLITTLE FRENCH SONGを含む7つのフレンチボサノバは、どれも個性的。
J・バーキンをイメージした、退廃的なものから、ウエストサイド物語さながらのシーン、シンプルに跳ねるかけるムーブメントが楽しい曲など。

中でも息をのむほど美しかったのが、幼な子を慈しむような親子を描いた”ララバイ”。新しい生命を抱え、子供達と家路へ帰る絵は 誰もが持っている愛しい時間。
思いついた振付けと、踊る人に加え、白い床を用意してくださった舞台スタッフさん、勇気を持って遊んでくださった照明さん。
白の力強さにより、成功した作品といえます。
2014年第11回発表会。
©テス大阪

参考演奏  :カーラ・ブルーニ4作目のアルバム「little french songs」(2013年)より〜Le Pingouin〜

花も実もあるカーラ・ブルーニの音楽。フォーク・ギターを中心に綴られた本アルバムはどれも耳に心地よい。