”Blue Cellophane”再演へ

「先のブログでも触れましたが、2018年1月にある『チャコットカルチャーフェスティバル』で”Blue cellophane”を再演します。
初めて、この”Blue Cellophane”という単語を目にする方のためにザクッと注釈を。
<<先日催された第13回発表会で'大人のために'振付けた作品。デューク・エリントンのJAZZ名曲7曲をメロウであったり、スウィングであったり、大人の出演者のみで踊られた小粋な作品です。

チャコット受講生の皆さんも出演下さり、本番は存在感ばっちりで舞台を愉しんでくれました。大人リーナさんが活躍される場も多い昨今、あえてのキャラクターシューズ(ダンス用ローヒール)を大人ならではの色で踊って欲しい。と、夜会巻きに黒いドレスが本当に素敵でした。

1月はその中から”チェルシー・ブリッジ”という曲をします。甘くて少し故郷を想わせる調べです。

クラシック作品とは違うアプローチで、舞台に立ってみたい方是非 ご参加ください。作品内容について聞いてみたいという方、想像もつかない、振付けが覚えられそうもない、お稽古スケジュールが、、、なんでも「ん?」と思った方は私までお声かけ下さい。
はじめの第1歩が色んな事で悩んでしまうけれど、案外ハードルは超えられるものだし。高すぎるハードルは私と一緒にくぐってしまいましょ!
まずは、興味を持って下されば嬉しいです♪

(※チャコットカルチャーフェスティバルは、チャコットカルチャー受講生の方が対象となります)

ここに”Blue cellophane”を踊られたら生徒さんのメッセージを置いておきます。
出演者目線での生の声、ご参考になれば。

(投稿:kazumi)
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『なぜ、また踊りたくなるBlueCellophane』      

初演を終えたばかりなのに再演に参加したい私から皆さんへ。

Blue Cellophaneは先日6/3に初演、デューク・エリントンのJAZZにのせて贈る田島先生振り付けの作品です。再演は数年後のことが多いですが、この作品は終わってすぐ袖に戻るなり「もう一度踊りたい!」と叫んだメンバーがいたぐらいまた踊りたくなる作品です。あ-、やっちまった、できなかった…で、やり直したいと思うことは多々ありましたが、まだまだこの作品の中で息づいていたいという意味でもう一度と思うことは多くはありません。本番でも結構やらかしましたが、またあの作品の中に戻りたくなる魅力があるのです。

Blue Cellophaneの何がそのような魅力になるのか思いめぐらせてみたところ、まず、これよね!と思うのは「自由度が高い」こと。リハ-サル開始からしばらくは、音や振りを覚えて、位置を覚えて、が精一杯。たどたどしくても自分なりにがんばる日々。この頃
は慣れないジャズのノリにキョトンとするばかり。音も振りなかなか覚えられず、どうなることやらとハアハアする時期。でも覚えられなーい、できな-いと繰り返すうちに、まあ、どうにかと思えるようになっていき、音も聞こえ楽になってきました。でも、まだまだワックワクの楽しさがこの先にあることを知らず、実は練習のたび心配でした。
激変はある日の先生の発言からです。

「今日からもう振りを忘れても、間違えてもいいよ。」と微笑みながら先生がおっしゃった。一番覚えの悪かった私などは、とうとう先生に見捨てられたのかと一瞬思ったぐらいびっくりしました。舞台のお稽古はもちろん普段のお稽古でも「振りを忘れてもいいよ」ってなかなか聞けない言葉です。

先生の意図は(私の理解では)基本的な振りはだいたい覚えてくれた、不完全なところはこれから自分で気づきながら覚えていけばいい。だからこれからは振付けに囚われないで堂々と自分自身や音楽を踊りにしていってほしい。ということだと思いました。

おお、これはこれでとっても大変な課題です。そんな難しいこと、無理って思うでしょう?私たちも戸惑いまくりました。先生に与
えられたものを言われたとおりにこなすほうが楽かもしれません。でもそれではBlue Cellophaneの目指す大人の踊りにならない。難しいこの課題にメンバー各々、各々のトライを始めました。わかんない、できないと言いながら取り組むうちに気が付くとみんなそれぞれの雰囲気を持ちながら、それぞれにきらっとカッコイイ瞬間を見せることが増えてきました。あまりのカッコよさにちょっと嫉妬してしまうぐらいのこともありましたのに、本人は誰もが気付いていない。自分はできていないイケてない、かっこよくなっているのに気づけなかった頃。気付いたのは舞監さんが撮ってくださったリハーサルの写真を見た時です。あれ~私たちカッコイイやん?? 素直にとってもうれしかった。私たちできるかも~と思えるようになりました。たしか、もう本番まで2週間ぐらいの頃だったと思います。その後も他チ-ムとの合同練習では舞い上がって音がわからなくなったりと、あたふたながら、でもどことなく以前より余裕が。そのせいか今までは自分中心に直径1mぐらいしか見られなかったのに、全体を見渡せるようにな
ってきたのもこの作品に参加して与えられた宝物です。

この先どんな作品に参加するにも必要なことを教えてもらえました。

本番はあっと言う間で、身につけた平然を忘れて慌ててしまったりもしましたが、終始スクッと自分でいられたと思います。何より心底楽しみました。

今までもこれからも多くの先生のいろいろなお稽古をがんばって楽しんで悩んで落ち込むこともあると思います。でもBlue Cellophaneというホ-ムタウンに時々帰れれば軽快な音楽に包まれて私を取り戻しエネルギ-チャ-ジし、いろいろなトライに向かえる気がします。そんな魅力のあるBlue Cellophaneの世界に皆様も一度いらしてくださいね。一緒に宝物をゲットしましょう!