忘れられないスピーチ

1987年 ビリー・ワイルダー監督の第60回アカデミー賞式でのスピーチが感動的だったと教えて貰いました。
あとでググってみたらアーヴィング・G・タルバーグ受賞の際の力強いことば。(以下全文ではありません)

「ナチスから逃れてアメリカへ渡った。入管で係員が"祖国での仕事は?"と訊ねた。映画の脚本を書いて生活していたと答えた。すると彼は、まるで品定めをするかのように椅子に腰掛けた私の周りを無言で歩いた。沈黙の時間が続いた。私は汗でびっしょりだった。ああ、きっとビザは下りないのだろう。また逃げてきたあの場所へ戻ることになるんだろう。すると係官が "いい映画を作れよ" と言って、パスポートにポンとハンコを押してくれたおかげで、この場に居るのです。
以来54年間、良いのを作るよう心がけてきた。彼にがっかりされるようなことはしたくなかった」

新しい大統領誕生にバランスを崩しつつある日々の情勢のなかで(こういう人がいるアメリカこそ強いアメリカなんじゃないかしら)と、ひとり言のように思います。
補足)確かに書類に不備はあったそうですが。。。

(投稿:kazumi)


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