続・かしこい人々

2/12記事”かしこい人々”の続編です。

お母さん、ママ、はは様、マミー。
母ってだけで尊敬に値する’かしこい人々'なのですが。教室で出逢ったお母さま方の中でも『かしこい』と思わず唸った事があります。

そのエピソードは姉妹で仲良く通ってくれている生徒のお話しです。ベビー科の時から多くの伝説を生んだ年代のメンバーで(これはまたの機会に披露したいと思います)、その頃からしっかりとお話しが出来るお母さまだなぁという印象でした。お稽古事に通わせている感覚があるので、言葉のキャッチボールがごく普通に出来ます。

彼女たちのキャリアも少し進み、いつかの発表会での配役で悩んだ事がありました。ひとりにはその年の作品にぴったりの主役のキャスティングです。テクニックはまだまだ足りないですが、衣装を着た佇まいを想像させるのです。 彼女達だけでなく、毎年何かしら小さく悩むのですが。この回は姉妹でずっと一緒に歩んで来た歴史があったので、とてもデリケートな問題でした。ワンマンに見切り発車は出来ません。確定前にお母さまにお話ししたのですが「大丈夫です。〇〇のフォローは任せて下さい!」とキッパリ言い切って下さいました。なんて、力強い!その一言がどれだけ前進の追い風になったか。先生方が悩む大問題に、私はひとっ飛びで越える羽根を手にした気がしました。

思春期を迎える子供たちと接する毎日ですが、お母さま方は『反抗期で…。先生の言うことなら聞くんです』と仰って下さいます。
いえいえ、お家でそういう風にお話しして頂けているからこその私の存在です。
子供たちの顔を見ていれば、お母さまも鏡に映って見えるのだなぁ と日々思っているのです。

(投稿:kazumi)