かしこい人々

もう瞼も重い時間の帰宅となり、暗闇に主張する留守録の点滅信号。『3年ほど前にお世話になっていました…』との、聞き覚えのある留守電が入っていました。ベビー科で通ってくれていたMちゃんのお母さまでした。その年の発表会を終えてすぐ中国に転勤で、当時初めて聞くPM2.5という言葉に本当に心配してサヨナラした記憶があります。『かならず戻ってきます』という言葉通りに、またここを訪ねて来てくれました♪

渡航前の発表会にして初舞台であったMちゃん親子。お父さまは単身赴任で協力には皆無の状態で、下のお子さんをおんぶして楽屋裏を奮闘されていた姿を眩しく思い出します。いつもニコニコされていて、周りも思わず声を掛けられずにはいられない強さ。いつかMちゃんが長くバレエを続けてくれたら、ママの格好よさをお話ししてあげたいと思います。

他人のサポートを遠慮して屈強な強さで乗り切るタイプと、うまく受け入れる懐ろ具合をもつ方と。。。不慣れなことなら協力者があれは早くスムーズに済む方が良い。

うちのスタジオのごふけいは、とても常識的な方が多いと思います。おかげで小さな波紋があっても、お母さま間でうまく切り抜けて来られたようです。どこのお教室でも聞く”かき混ぜる”方は、スッーと辞めていかれるようです。ほどほどに距離感や価値観が同じだからでしょうか。’我が子のために'を伝家の宝刀のように振りかざして、盲目になるかたは きっと居心地の悪い場所なのでしょうね。

ほどほど加減、大切です。

(投稿:kazumi)